既視の街
既視の街
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金井美恵子と渡辺兼人による『既視の街』。金井による同名の文章と、渡辺が東京の街を撮影したモノクローム写真によって構成され、1980年に新潮社より刊行された作品集。
渡辺の写真に現れるのは、人影の少ない路地や建物、ショーウインドー、塀、道路など、都市の日常にある風景。街を劇的な出来事や物語の舞台として捉えるのではなく、その表面に残る形や光、物の配置へとカメラを向けている。渡辺は本作によって1982年、第7回木村伊兵衛写真賞を受賞した。
金井はあとがきで、この共同制作について「写真が言葉の解説になっているのでも、言葉が写真の物語を捏造するのでもない」と記している。文章と写真をひとつの物語へまとめるのではなく、それぞれを独立させたまま一冊のなかに置くことから本書は作られた。異なる方向を向く言葉と写真が、ページを介して並び続ける構成となっている。
装幀・本文レイアウトは櫻井昭治。1981年にはニコン・サロンで渡辺兼人の個展「既視の街」が開催された。のちに『The Japanese Photobook 1912–1990』にも収録され、2015年には東京綜合写真専門学校出版局から新版が刊行されている。本品は1980年新潮社刊の初版。
[タイトル] 既視の街
[出版元] 新潮社
[出版年月日] 1980年9月20日(初版)
[ページ数] 149頁
[大きさ] 約152×217×15mm / 455g
[フォーマット] ソフトカバー
[言語] 日本語
[タイトルよみ] キシ ノ マチ
[著者・編者等] 金井美恵子 / 著、渡辺兼人 / 写真、櫻井昭治 / 装幀・本文レイアウト
[印刷・製本] 大日本印刷 / 印刷、新宿加藤製本 / 製本
[ISBN] -
[状態] 中古【4】並〜並下(函:シミ・イタミ、本体:表紙少スレ、三方少シミ)
[付属品] 函
[掲載本] The Japanese Photobook 1912–1990
[関連展覧会] 「既視の街」ニコン・サロン、東京、1981年
渡辺兼人(わたなべ・かねんど)1947–
1947年、東京都生まれ。写真家。
1973年、ニコン・サロンで「暗黒の夢想」を開催。1970年代より都市や人形、風景などを撮影し、1980年に金井美恵子との共著『既視の街』を新潮社より刊行。翌1981年にはニコン・サロンで同名展を開催し、1982年、本作により第7回木村伊兵衛写真賞を受賞した。
その後、「逆倒都市」「YAMATO」「半島」「孤島」「水無月の雫」「忍冬・帰還」など、都市や土地を継続して撮影。2003年には何必館・京都現代美術館で「渡辺兼人 写真展」を開催した。
写真集に『既視の街』『渡辺兼人 写真集』『断片的資料・渡辺兼人の世界』シリーズなど。作品は何必館・京都現代美術館、東京都写真美術館、川崎市市民ミュージアムなどに収蔵されている。
金井美恵子(かない・みえこ)1947–
1947年、群馬県高崎市生まれ。小説家、詩人、批評家。
1960年代より詩や小説を発表し、小説、映画・写真・美術をめぐる批評など幅広い領域で執筆を続ける。1980年、写真家・渡辺兼人との共同制作として『既視の街』を刊行した。
小説に「目白四部作」をはじめ多数の著作があり、文章とイメージ、映画、写真などの関係についても継続して論じている。
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