Source 源
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ルシール・レイボーズの写真集『Source』。日本の温泉や浴場を舞台に、人の身体と湯、岩、樹木、水蒸気などが交わる風景を撮影したシリーズをまとめ、2007年にÉditions de La Martinière / Abramsより刊行された写真集。
幼少期をマリ共和国バマコで過ごし、アフリカでアニミズムに触れてきたレイボーズは、1999年の初来日以降、日本の神道や自然観との間に共通する感覚を見出していった。本作では温泉を、人と自然とのつながりが直接的に現れる場所として捉えている。湯に浸かる身体、岩や森、流れる水、立ちのぼる湯気が同じ画面のなかに置かれ、人間と周囲の自然との境界が重なっていく。
レイボーズ自身は温泉について、自然とのつながりだけでなく、「誕生」と「死」、浄化や儀式にも通じる場所だと語っている。地中から湧き出し、再び地へ戻っていく湯の循環を、生と死のイメージとして捉え、温泉を身体と精神が自然へ戻っていく場として撮影した。群馬県の宝川温泉などでも撮影が行われている。
序文は辻仁成。辻は、日本の温泉を古くから続くアニミズムと結びつけ、レイボーズがその風景のなかに日本人の「祈りと癒し」を見出していると記している。また、写真に繰り返し現れる静かな青色や計算された構図を通して、日本の自然観だけでなく、現代のテクノロジー社会と原初的な感覚が同居する姿を読み取っている。俳句は黛まどか、漫画はAnna Tsubaki。フランス語、英語、日本語を交えながら、レイボーズ自身が日本で見出した自然、身体、精神の関係を一冊にまとめている。
[タイトル] Source 源
[出版元] Éditions de La Martinière / Abrams
[出版年月日] 2007年
[ページ数] -
[大きさ] 約260×330×15mm / 1065g
[フォーマット] ハードカバー
[言語] フランス語、英語、日本語
[タイトルよみ] ソース
[著者・編者等] Lucille Reyboz / 著、辻仁成 / 序文、黛まどか / 俳句、Anna Tsubaki / 漫画、Jérôme Witz・Gilles Guerlet(element-s.net) / グラフィックデザイン
[印刷・製本] イタリアにて印刷・製本
[ISBN] 9780810994232
[状態] 中古【7】並上(帯:小破れ)
[付属品] 帯
[掲載本] -
[関連展覧会] 「OVERSEAS 2011―世界を選んだ写真家たち―Part II」リコーフォトギャラリー RING CUBE、東京、2011年
Lucille Reyboz(ルシール・レイボーズ)1973–
1973年、フランス・リヨン生まれ。写真家。
幼少期をマリ共和国バマコで過ごし、10代の頃にセネガルへの旅を通じて写真を始める。初期にはポートレートを中心に制作し、Salif Keita、Ben Harperをはじめとする音楽家を撮影。Blue Note、Verveなどのレコードレーベルの仕事にも携わった。
その後、National Geographic、Elle、Le Monde、Air France Magazineなどで写真を発表。2001年にFondation Hachette Awardを受賞し、同年Visa pour l'imageに参加。2002年にはBoris Van Gilsとともに、トーゴのタンベルマ族を題材としたドキュメンタリー『Tata』を制作した。
2004年、Gallimardより最初の写真集『Batammaba, bâtisseurs d'univers』を刊行。その後Rapho agencyに参加。アフリカと日本を行き来しながら、人間と自然の関係、アニミズム、身体、祈りなどを主題に制作を続けてきた。
1999年に坂本龍一の「LIFE」オペラをきっかけに初来日。その後日本で活動を広げ、2007年より東京、2011年より京都を拠点とする。主な写真集に『BELLES DE BAMAKO』『Source』、平野啓一郎との共著『Impressions du Japon』などがある。
2008年にはParis Photoで日本を主題としたシリーズ「Chroniques Japonaises」を発表。2011年にはシャネル・ネクサス・ホールで個展を開催した。
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